
松前屋では、北海道は函館市近海の道南地方で採取される『真昆布』を主原料としております。
真昆布のなかでも、特に尾札部・川汲・大船・臼尻・木直・安浦・鹿部という7つの浜から
構成される『白口浜』と呼ばれる最高品質の昆布を使いますが、
これらは古くから天皇家に献上されます『献上昆布』の産地として有名なところです。
『白口』とは、昆布をカットした断面が白く見える昆布のことをさします。
すなわち、昆布の外側の黒い部分が薄く、内側の甘い髄の白い部分が肉厚である昆布が産出される
という意味で、『白口浜』と呼ばれ珍重されているのです。

その品質の高い真昆布はカットされ、厚みによって選別されます。
特に「とこわか」は厚みのある部分だけを選り抜いて使用します。
選び抜かれた昆布は、煮炊きをし、さらに乾燥を行います。乾燥の仕上がり具合は職人の感覚で頃合いをはかります。
「とこわか」は乾燥後にも選別作業を手作業で行い、形の良い仕上がりのものを選び抜きます。
このようにして、「とこわか」はいくつもの選別、工程を経て、まさに逸品と呼べる商品に出来上がっていくのです。